森に吹く風
〜ある日の台所 その1〜
1、ポーク&ビーンズ

日曜日に早起きし(話しはここから始まる)、朝飯を済ませたら“大丸ピーコック”とか“いなげや”みたいなスーパーに行く。今週の食料を買うとともに、やおら輸入食材コーナーへ向かう。するとポーク&ビーンズの缶詰が売っているのでそいつを購入して家の戸棚にしまっておく。キャンプ地にやってきたらさりげなく取り出し、バーボンをラッパ飲みしながらフライパンに
ぶちまけて
火にかける。たいていは味付けがあまいので塩、こしょうを加え、場合によってはタバスコとか唐辛子を入れる。これは一人のときにはフライパンから直接スプーンですくって食べよう。鉄のフライパンだと気分が出るぜ。
なに? そんな缶詰売ってないって? そんなら豆と豚肉をホールトマトと一緒に煮ればいい。ブイヨンも加えてね。
なに? 何で豆を食わなければならんのかって? そんなことぼくぁ知らんよ。
2、パエリア

フライパンに研いでない米を入れて、ピュアオリーブオイルで炒める。弱火のほうがいい。サフランは米と同量の湯に浸けて色を出しておこう。米が白くなったらそのサフラン汁を入れる。ブイヨンを溶かす。好みの具材を入れて強火にする。魚介類が手に入ったら迷わず惜しまず投入すること。エビの背わたは取りのぞいておこう。
がっちり煮立ったらフタをしてトロ火、あとは米を炊く要領で。フライパンのかわりに大きな鍋でも調理可です。はじめは火加減がムズかしいのだけれど、焦げてしまったらまたそこが
美味いんだよねえ。
あ〜食いたい。

ボコボコで、すっかり焼けてしまったポット。こいつは手放せないね。
ここのへこみは金峰山に登ったときにぶっつけたんだとか、そうだ亀山ダムでフタをなくしたんだ。そうかそうかあそこでなくしたのはフタだけではなかったなあ。思えばいろんなものをなくしてきたな、とか。それらは勲章ってもんです。
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ある日の風景 その1
序章