映画館


鑑賞作品 ビッグ・フィッシュ


K:う〜ん、まいったな。
O:観てからけっこう経ったね。まとまらなかった?
K:いやね、この作品は時間が経てば経つほど良くなるんだ。当日も勿論感動したんだけどね。
O:僕は映像の方が専門だからね、すぐにまとまったよ。まずはこれまでのティム・バートン作品よりもずっとリアルな絵が多かった。いつもの「これはセットだよお〜」っていう背景とかは少なかったんだね。あれこそティム・バートン監督のお家芸で、映画なんてしょせんはツクリモノという発想を見事に転換しているんだから。でも少ないとはいえ、やはり良かった。そういう部分は予告でみんな観せちゃってるんだけど、実際に作品の中で観ると全然印象が違う。この画像のシーンもそうだけど(注:上部の画像)、“美しい”というただそれだけで胸が熱くなった。
K:じゃあストーリーと設定だな。この監督の作品はどれも映像美で有名だけど、やっぱりストーリーが珠玉なんだよ。『バットマン』『バットマン・リターンズ』もペーソスがしっかりと背景にあるヒーローものだったし、『シザー・ハンズ』の精妙な設定は驚きだった。出だしの雪とラストの雪の完結なんかね。そしてこの『ビッグ・フィッシュ』だ。原作はダニエル・ウォレスの同名小説。ストーリーとしてはかなり単純だけどな、最後まで寓話のようでもあるし、でもこれまでの作品になかったシリアスな部分が多いし。いつまで経ってもとらえられないんだなあ。しかし心地良い、実に。俺、終わってからずっといい気分が続いたんだよ。そしていろんなシーンを思い返すと、胸がグッと詰まるんだ。ブランチでriricoさんが泣いたの、俺、すごく良く分かる。
O:まとまったじゃん。
K:そうだな。監督が現実に“父親の死”という時期の中で、キチンと落ち着いて作り上げた作品。大変に奥が深く、映像は驚くほど美しい。文句なくいい作品だった。

 参考作品
 Columbia Pictures『ビッグ・フィッシュ』米/03年 監督/ティム・バートン 主演/アルバート・フィニー、ユアン・マクレガー
 WARNER BROS.『バットマン』米/89年 監督/ティム・バートン 主演/マイケル・キートン、ジャック・ニコルソン
 WARNER BROS.『バットマン・リターンズ』米/92年 監督/ティム・バートン 主演/マイケル・キートン、ダニー・デヴィート
『シザー・ハンズ』米/90年 監督/ティム・バートン 主演/ジョニー・デップ、ウィノナ・ライダー  


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