散歩道


レインボーブリッジ 芝浦〜台場



 二月の日曜日。花曇り。前回の“桜田通り”の続きを歩いてみよう。桜田通り(国道1号線)の延長線と第一京浜が交差するところが札の辻交差点だ。そこから東に突っ切り、ついでにレインボーブリッジを渡って台場まで歩いてしまうのだ。
 JRの長い長い跨線橋を越えると新芝浦運河を渡る。この辺りからはもう海沿いなのだという感覚が沸いてくる。少しだけ潮の香りもするからか知らん。八千代橋で歩道橋を上がる。南には品川イーストのビル群が見える。距離にして1キロちょっとだ。一旦旧海岸通りを南下。オフィスデポを過ぎたところで左折。ビルのあいだの道を進む。ここは路駐天国だが、どういうわけか外車が多い。ビュイック、フォード、BMW、ベンツ、アルファなどなど。附近のオフィスに来ている人のだろうか? 夕凪橋で二回目の運河越え。東京モノレールが頭上をゆっくりと走っている。都営住宅を過ぎて港栄橋で三回目の運河越え。ここには小さな船が係留されていて、暖かい季節は釣り人で賑わう。ハゼが上がるそうだ。夜にはシーバスを狙ってルアーを投げる人もいる。しかし今日は一人もなし。寒いからね。目の前には交通量の多い海岸通りが走っている。その上には首都高速1号横羽線。信号を待って横断歩道を渡ると、目の前はもう海。芝浦埠頭である。やはりBGMはユーミンの『埠頭を渡る風』が適当である。あの曲好きだな。
 船着き場までいくと一組のカップルが身体を丸めて釣りをしていた。「釣果はどうですか」「いやあ、さっぱりです。いる気配もない」目前にはレインボーブリッジのループがある。ここはテレビCFやドラマなどの撮影で良く使われる場所だ。水は思ったよりきれいで、春には小魚が泳ぐ姿も見えるのだ。札の辻からここまで約10分。最寄りの駅であるJR山の手線「田町駅」からでも12分ほどで来られる距離である。
 このまま埠頭際の道を回り込んでいくと、“レインボープロムナード”という案内看板が見えてくる。これがレインボーブリッジの遊歩道である。ループ(臨海道路)の真下をくぐると間もなく入り口の橋桁部分。橋桁と言っても自動ドアを開けると暖房が入っており、写真が展示してあったりする立派なものだ。エレベーターで上がったところが、一般車道とゆりかもめが走るレインボーブリッジの下層部分。歩道は車道のすぐ脇で、車はみなかなりのスピードを出しているからちょっと怖い。排気ガスも澱んでいる。決して健康的なウォーキングコースとは言えないのだ。でもうまい具合に風が吹けばいいかも。しかし強風の場合は歩行者は通行禁止である。ありゃりゃ。この上は首都高なのだが、そっちには勿論歩道はない。ちなみに「レインボーブリッジを封鎖せよ!」なんていう言葉がありましたが、毎年夏には東京湾花火大会で台場出入り口が封鎖されます、はい。

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 桜田通り
 青山1丁目〜豊川稲荷