散歩道
レインボーブリッジ 続き
台場まで約1.7キロ。歩道の所々に車で言う待避所みたいなスペースがあって、そこで立ち止まると湾内を眺めるのにいい。しかし足下は鉄骨の構造物。その下は海面。高いところが苦手な人は下を見ないようにしよう。ここの高さは海面から50メートル。ひええ。
台場が近づくにつれ、築地方向の眺めが広く見えるようになった。聖路加タワーの彼方には池袋のサンシャイン60も見える。

手前には汐留エリアの新築ビル群。湾内では個人のクルーザー、大型客船、屋形船といった様々な船が行き来している。実に素晴らしき眺めだ。しばし立ち止まる。車で通過するとあっという間に過ぎてしまうが、今日は徒歩ならではの贅沢だ。台場方向から来た若い子女がはしゃいでいる。写真を撮ってくれとのこと。北京語だ。
台場に到着。もう午後三時だが大勢の人で賑わっている。マンションや商業施設が建ち並び、路上は駐車場待ちの渋滞。観光地はどこでもそうだと思うが、住民は大変だ。コンビニに行くにもジャージとサンダルというわけにはいかないと思う。なにしろ目一杯おしゃれした人で一杯なのだから。
僕が以前ここを訪れたのは数年前。まだ移転の終わっていないフジテレビ局舎内での『ラストマン・スタンディング』という映画の試写会に来たのだった。その頃はまだ商業施設が少なくて、待ち合わせをするのにやむを得ずホテル日航に入ったのを思い出した。そっちに行ってみよう。人工海岸の砂浜を迂回し、道路を渡り、ウッドデッキを歩く。どこも人で一杯だ。韓国語と北京語もしくは広東語が良く聞かれる。ここはお隣さんにも人気があるらしい。
フジテレビ前にピンク色のおねえさんがいた。

「みなさんにハッピーをあげま〜す!」と言っている。珍しいので写真をお願いすると快諾してくれた。見ると右手にサンリオキャラクターの何かがくっついた魔法の杖のようなものを持っていて、それを振ると「キラリン♪」と音がする。とにかく無料でハッピーを振りまいてくれるようである。「風邪をひかないようにガンバッテ下さい」「は〜い。お客様にもハッピー!」キラリン♪。何をガンバッテ欲しいか分からなかったが、とにかくそう言って去った。

色んな人がいるのだ。
おねえさんの素敵な気分とは全く関係もなく、僕は数年前の彼女のことなぞをふと思い出しながら引き返した。雲の隙間から夕陽が幾筋かのぞいて、道を行く人の顔を輝かせる。また気温が下がってきた。レインボープロムナードは夕方に閉まる。夕景を撮りながら帰るとしよう。
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